「AIに教材を学習させるのは犯罪」→大間違い

「おまえ・・・つまんないウソつくね」
- 空閑遊真「ワールドトリガー」-
倶楽部には、
しばしばメンバーからお問い合わせをいただく。
その内容は以下のようなものだ。
「教材をAIに学習させるのは犯罪なんですか?」
「○○さんの顧問弁護士が『やってる奴は馬鹿・犯罪者』と断言したそうです」
「この犯罪者が!品がない!とDMが来ました」
なるほど気持ちはわかる。
確かに、
教材のわからないところを
AIに質問・相談している人もいるだろうから、
いきなり犯罪と言われたら驚くだろう。
「犯罪」
「違法」
「著作権侵害」
こんな強い言葉を使われたら、
不安になるのも無理はない。
ましてや、
「顧問弁護士に聞いた」
なんて言われたら、
「じゃあ本当なのか・・・」
と思ってしまうかもしれない。
ただ、こういう話ほど、
誰が言ったかではなく、
実際にどうなっているのかを
一度、自分できちんと確認した方がいい。
SNSでは、
誰かから聞いた話を受け売りし
断言口調で広める連中がいる。
そうしているうちに、
最初は曖昧だった話が、
いつの間にか「真実」みたいに
扱われることがある。
僕自身、今回相談を受けて、
改めてちゃんと調べてみることにした。
じゃあ、
購入した教材をAIで解析し、
そこから得たノウハウをSkill化して
自分の業務に使うことは犯罪なのか?
教材をAIに学習させるのは「犯罪」なのか?
結論から言えば、
AIに教材を学習させることが、
直ちに著作権侵害になるわけじゃない。
もちろん、
何でもかんでも大丈夫なわけじゃないけど、
AIに学習させれば即違法じゃない。
以下が参考リンクだ。
・著作権法
第21条「複製権」、第27条「翻案権」、
第30条「私的使用」、第30条の4「情報解析等」
→ https://ul-plus.com/l/m/zX4vBD3LOfz3Y9
・文化庁「AIと著作権について」
AI学習、30条の4、生成・利用段階の考え方
→ https://ul-plus.com/l/m/595YMwZrQuHQNn
・文化庁FAQ 6-19:
RAGで書籍等をAIに読ませ、業務の参考にするケース
→ https://ul-plus.com/l/m/2PNybioKSPcHEj
・文化庁「AIと著作権に関する考え方について」PDF
→ https://ul-plus.com/l/m/K0x2YUnlP8mFpu
・文化庁「アイディアは著作権で保護されるのですか」
→ https://ul-plus.com/l/m/4RwbtRQUBuEIpI
順にわかりやすく解説しよう。
【1】教材を「Obsidian」へ保存する
教材をObsidianへコピーする行為は、
著作権法21条の「複製」に当たり得る。
ただし30条では、
個人的・家庭内など限られた範囲で使う
「私的使用のための複製」が認められている。
個人的な勉強のために
Obsidianへ保存するなら、
30条の私的使用に当たり得る。
購入したから
自由にコピーできるのではなく、
自分自身の私的利用だから
認められる可能性があるという考え方だ。
【2】その教材をAIに読ませて質問する
次に、Obsidian内の教材を
CursorやClaude Codeに読ませて、
「この教材の商品選定で、判断の順番だけ抜き出して」
「その順番を、自分のサイト用のチェック項目に変えて」
「この方法をもっとわかりやすく解説してくれる?」
と質問するケースだ。
著作権法30条の4では、
著作物の享受を目的としない
情報解析などについて、
必要な範囲で利用できると定めている。
文化庁も、書籍等をAIで解析し、
元著作物の創作的表現を回答に含めない仕様なら
業務利用でも30条の4が適用される可能性があると説明している。
【3】教材のノウハウを「Skill化」する
著作権が保護するのは、
文章・図表などの「創作的表現」だ。
一方で、
方法・理論・アイデア・ノウハウそのものは、
原則として著作権では保護されない。
例えば、
アフィリエイト教材に、
「案件選定 → キーワード調査 →検索意図分析 → 競合分析 → 記事作成」
という流れが
書かれていたとする。
これをAIに、
「この作業を毎回実行できるSkillにして」
と指示し、
判断基準や手順としてSkill化する。
これは
教材の創作的表現を再現せず、
教材から学んだ方法を
AIが実行できる形に変換していると考えられる。
【4】そのSkillを業務で使う
これも重要だ。
「業務利用=著作権侵害」じゃない。
例えば、
人間がSEO教材を読んで、
その方法でSEO対策をしたり、
営業教材を読んでその営業手法を使っても、
通常は著作権侵害にはならない。
AIでも基本的な考え方は同じだ。
アフィリエイト教材から抽出した
「商品選定」「競合調査」「記事構成」
などの手順をSkill化し、
そのSkillを自分のアフィリエイト業務で
繰り返し実行させること自体はノウハウの実践だ。
つまり、
「購入教材」
↓
「AIで解析」
↓
「方法・判断基準・作業手順を抽出」
↓
「Skill化」
↓
「業務で実行」
という使い方は、
著作権上問題になりにくいと考えられる。
ただし、
教材本文・図表・独自の例文・
ワークシートなどをSkillへコピーし、
そのまま再現させる場合は別だ。
また、教材の利用規約で
AIへの入力や外部サービスへの
アップロードが禁止されている場合は、
著作権とは別に契約上の問題が生じる可能性がある。
これは注意が必要だ。
しかし、だからといって
「AIに著作物を学習させること自体が違法」
という話にはならない。
文化庁自身が、
AI学習・情報解析について
「許諾なく利用できる場合」を公式に説明している。
だから、
「AIに著作物を学習させる行為そのものが犯罪」
という法制度には日本はなっていない。
もし、弁護士が本当に、
AIに教材を学習させること自体を
犯罪・違法行為と言ったなら、
相談者がAIの素人で前提条件をまともに
説明できていなかった可能性が高い。
前提共有ができていない会話は寝言と同じだ。
「Anthropic」も
著作物のAI学習をめぐって訴訟になり、
15億ドルの和解金を払うことになったけど、
これを根拠にしたとしたら、
裁判の内容を1ミリも理解できていない。
米連邦地裁は
AIモデルの学習利用自体は
「フェアユース(著作物の公正利用)」に当たると判断した。
問題になったのは、
海賊版サイトから
大量の書籍を取得・保存していた点だ。
つまり、
「AI学習=違法」ではなく、
著作物をどう取得し、
どう使ったかが重要ということだ。
少なくともこの裁判でも、
「AI学習そのものが違法」とは判断されていない。
※参考1:https://ul-plus.com/l/m/qf20AD8mYatpyr
※参考2:https://ul-plus.com/l/m/LBB0SCaTSSbIFJ
Twitter民は昔から
文章を3行しか読めないと
言われてるから仕方ないけど、
ニュースの見出しだけ読んで
内容を理解してないとこういう勘違いをすることになる。
ここまでくると
本当に弁護士に聞いたのかも
怪しくなってくる。
さらに、「犯罪」という言い方も強すぎる。
著作権侵害については
確かに刑事罰がある。
著作権法119条は、
一定の著作権侵害について
10年以下の拘禁刑
もしくは1,000万円以下の罰金、
またはその併科を定めている。
しかし当然ながら、
まず著作権侵害が成立することが前提だ。
30条、30条の4などの
権利制限規定で適法なら、
そもそも著作権侵害にはならない。
どちらかといえば、
検索エンジン上位のブログ記事をコピペして、
AIにリライトさせる方が
圧倒的に著作権侵害のリスクは高い。
実際、最近でも
こういうことをしていて
アドセンスの広告が
配信停止になったという報告を受けている。
こういうのを「本当の馬鹿」と呼ぶのだ。
※参考:https://ul-plus.com/l/m/AF6bwK2Taui4C3
もう一つ重要なのは、
AIで教材を読むことを
一般に「AIに学習させる」と呼んでいるけど、
技術的には必ずしもモデルを
追加学習しているわけではないことだ。
多くの場合は教材を
コンテキストとして読み込んだり、
検索・参照したりする処理を「学習」と呼んでいる。
つまり、
今回想定している使い方も、
文化庁FAQのRAG等と近い論点を含む。
弁護士は法律の専門家であっても
AIやAIエージェントまで詳しいとは限らないから、
この辺の「学習」という言葉を勘違いした可能性はある。
少なくとも
この国の法律では、
「AIに教材を入れた」
=「著作権侵害」
=「犯罪」
という安易な三段論法にはなっていない。
これは
文化庁の公表資料でも確認できる。
僕も別に法律の専門家じゃないけど、
いい加減な情報を無責任に垂れ流して
不安を煽るということはしたくないから、
可能な限りは調べてみた。
「弁護士が言った」などと言って、
弁護士に責任を押し付け、
自分の逃げ道を用意した上で、
自分は発信のリスクを負わずに
いい加減な発信をする卑怯者がいるから注意が必要だ。
倶楽部では
何度もお伝えしているけど、
根拠もなく「強い言葉」で不安を煽って、
自分だけを信じさせるように
誘導するのが彼らの手口だ。
だから、自分の頭で考え、
自分で一次情報を調べる癖をつけないといけない。
そうしないと、
良いように操られて搾取される。
「AIに教材を学習させるのは犯罪だ!」
と言われて思考停止で妄信したなら危険だ。
そんな状態だから、
いつまで経っても貧乏から
抜け出せないということを早めに自覚した方がいい。
「AI時代」のコンテンツ販売の変化
さらに最近では、
コンテンツ販売に関しても動きがある。
例えば、
イケハヤさんの販売する「明鏡」だ。
▼「明鏡」
→ https://ul-plus.com/l/m/VudAMw7int67zb
この教材は
「AIに学習させること」を
前提に作成されている。
実際、特典に
「AIに学習させる権利」がついている。
こういった教材が
Brainでは少しずつ増えている。
狭いコミュニティで
猿山の大将を気取っていると
こういう変化にも気づけないかもしれないけど、
AI時代に入りコンテンツ販売も変化しているのだ。
そして、
僕の教材「アンリミテッドアフィリエイト3.0」にも
特典として「AIに学習させる権利」を追加している。
▼アンリミテッドアフィリエイト3.0
→ https://ul-plus.com/l/m/RnQKdf1zQlWByI
つまり、少なくとも
「アンリミテッドアフィリエイト3.0」に関しては、
AIに学習させることは違法でも下品でも何でもない。
著作権者の僕が
認めている正当な権利だ。
むしろ、
嘘の情報・誤った知識をもとに
他人を犯罪者と決めつける方が
よほど知性も品性も足りていない。
僕の至上命題は
「購入者に結果を出してもらうこと」だ。
そういう意味で、
教材をAIに学習させて、
AIを「自分専用家庭教師」にできるのは
この命題を実現する手助けになる。
本当は僕が直接指導できればいいけど、
さすがに2万人に直接指導するのは物理的に不可能だ。
だから、その代わりとしてAIを
あなた専用の家庭教師にできる権利を追加した。
AIの素人や
Skillが何なのかわかってない人は、
「Skill化できるのは薄っぺらいノウハウだけ」と
勘違いしがちだけど、完全に間違いだ。
むしろきちんと
言語化・体系化されている
ノウハウの方がSkill化しやすい。
どれだけ難しそうに見える方法も
細かく「分解」すればシンプルな方法になる。
「分かる」と「分ける」は同源だ。
人間という複雑な生物だって
分解していけば「細胞」に行き着く。
ノウハウも
分解していけばSkillにできるのだ。
「コンセプト設計のSkill」
「キーワード選定のSkill」
「文章を書くSkill」
「文章を添削するSkill」
「ファクトチェックをするSkill」
など分解することで、
複数のSkillを作ることができる。
当然、僕も
「アンリミテッドアフィリエイト3.0」を
Skill化したけど、ほぼ理想の形にすることができた。
日本一の教材なんだから当たり前だが(笑)
1200ページ近い教材だって、
ノウハウを分解していけば、
複数のSkillを作ることができるのだ。
逆に、
薄っぺらいノウハウや破綻したノウハウは、
実用レベルのSkillにするのが難しい。
AIは優秀だから、
薄いノウハウや破綻したノウハウでも
Skill化しようと頑張ってくれる。
そうすると、
薄い部分を補完しようとして、
結局、よくわからないSkillになってしまう。
これは、
雑なプロンプトだと
良い出力が得られないのと同じだ。
だから、
もしSkill化できないとしたら、
ノウハウ自体が薄っぺらいか、
机上の空論でノウハウが破綻しているかだろう。
販売者が自分のノウハウは
Skill化できないと言っているなら
その時点で「お察し」というわけだ。
・教材が薄っぺらすぎる
・ノウハウが机上の空論で破綻している
・Agent Skills?何それ?美味しいの?
のいずれか、
もしくは全部という状態だろう。
正しく体系化されたノウハウなら
Skill化できないわけがないのだ。
そういう意味で、
高い完成度で言語化・体系化されている
「アンリミテッドアフィリエイト3.0」は
Skill化するのに最適というわけだ。
しかも、X、ブログ、
メルマガ、LP、ステップメールと
主要メディアを網羅しているから、
基本となるSkillを全て作ることができる。
だからこそ
「AIに学習させる権利」を特典にした。
ただし、
現時点では特典としてつけているが、
永久保証というわけじゃない。
以前、他人のノウハウを
無断でGPTsにして販売するという
「お行儀の悪い人」がいたけど、
そういう人がいたら即禁止とする。
例えば、
僕の教材をAIに読み込ませて、
リライトしたものを教材として販売したり、
Skill化して販売したりするのは絶対禁止だ。
こういうのは問答無用で法的措置を取る。
(過去2件の実績あり)
さらに、
もしそういう人が出たら、
AI学習の権利そのものを「全員から剥奪」する。
くら寿司の一部の店員が
ちいかわグッズを横領したことで、
ちいかわコラボ自体が中止になったように、
特典自体も消滅だ。
ちいかわの小皿と湯呑み欲しかったんだよー!!!
以上のように、
AIに教材を学習させることを
「犯罪」と言い切るのは論理が飛躍しすぎだ。
我が国の法律はそうなっていない。
ほんのちょっぴり
自分で調べて検証すれば、
わかることだ。
自分で検証することを放棄して、
他人から聞きかじった情報の横流しばかりしていると、
こういう情報を思考停止で発信してしまう。
ただし、
「AI CONTENTS FACTORY」でも
解説しているように、
教材をそのまま学習させるより、
自分で内容を理解・咀嚼した上で、
自分の言葉で整理してまとめてから、
Skillにした方がいい。
自分が理解していないと、
Skillの質も高くならない。
これは
「AIコピペで稼ぐ」みたいな連中が
いつまで経っても稼げないのを見ればわかるだろう。
彼らに不足してるのは作業量じゃない。
理解力だ。
自分が理解していなければ、
そもそもAIが出力したものの
品質を評価できない。
評価できないから、
低品質なゴミをバラまき続けるのだ。
だから、
「教材を読む」
↓
「自分なりにまとめる」
↓
「AIに学習させる」
↓
「自分用Skillを作る」
この流れが推奨手順だ。
これなら品質の高いSkillを作ることができる。
世の中には、
全くの嘘やどこかで聞きかじった情報を
さも真実かのように発信する人間がいる。
だからこそ、
自分で調べて、
自分の頭で考える習慣が必要だ。
さらに、法律はいつも後追いだ。
AIに関しては
まだまだ法的に
明確に定まっていない部分も多い。
だから、
根拠のない情報ではなく、
正しい情報ソースを確保して、
一次情報をチェックする必要がある。
ファクトチェックもせず
他人のブログ記事をAIにリライトさせて
ゴミ記事を量産する連中が溢れているからこそ、
ますます「思考力」が必要になるだろう。
根拠もなく強い言葉で不安を煽り、
自分だけを信じさせようとする人間には
細心の注意を払った方がいい。
結局、自分の身を守れるのは自分だけなのだ。
UNLIMITED CLUB 小林憲史
追伸
ビジネスパートナーの
みのごりさんも顧問弁護士に
「AIへ教材を学習させるのは犯罪なのか?」について
問い合わせをしてくれていたので併せて確認してほしい。
→ https://ul-plus.com/l/m/PqZD3W5eYCHSc9
基本的な法律の知識、
基本的なAIの知識があれば、
こういった回答になるのが当たり前とわかるだろう。


























